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『ハンナのかばん』感想文

演劇が始まった時のうたが切実な感じで実際にハンナが思ってそうだなと思いました。メトロノームが暗さをひきたてていてまだ何も見てなかったのに怖かった です。ハンナ役の人が明るくハツラツとしていてこんなにしゃべりっぱなしの女の子が実在していて過去にユダヤ人というだけでホロコーストにより殺されてし まったんだなと実感しました。ハンナの兄、ジョージと共にどこにでもいそうな兄妹で幸せそうな家庭がユダヤ人迫害で何の罪もないのに引き離されてしまった と思うと悲しくなりました。まだまだ親に頼っていたい年頃なのに兄・ジョージの妹を守ろうという叶うことはできなかったけれどその決意はすごいなと思いま した。逆らう事のできない大きな権力にも負けず前向きに生きようと、明るい未来を信じて疑わなかったハンナの姿に勇気をもらうことができたと思います。現 在いろいろゆううつに思ってた時にこの演劇を鑑賞する事ができて良かったと思います。(高校生)

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私は今回の芸術鑑賞を通して初めてホロコーストについて詳しく知りました。私はそれまでヒトラーという人物は良い人で有名なのだと思っていたので、こんな 簡単な理由で何百万人の人が亡くなっていたのだと知ってとてもおどろき、悲しくなりました。なぜ殺すまで追いつめる必要があったのでしょうか。同じ人間な のに、生まれた年代さえ違っていれば幸せな人生が送れていたのかもしれないのに。もし自分がハンナだったらと考えた人の中で差別されることを望む人なんて いないと思います。しかし人間はみんな同じ考えをしているわけではありません。まだまだ世界には様々な差別が起こっているのだと思います。私は自分がとて も幸せなのだと思い直しました。今を生きてゆけて、今までの過ちを学ぶ事ができて。そして私達にはその過ちを未来に伝えることができるのだと知って。私は 今回この話を知ることができて本当に良かったと思いました。(高校生)

最初からタオルを握りしめて涙しながら観ていた。ハンナがお母さんと別れるシーンの子守唄が心に残った。ハンナのお兄さんが生きていて、お兄さんの娘のララ・ハンナちゃんの存在が救いかな…と思った。(大人)

なみだがでそうになった。(7歳)

少しかわいそうだったけど、ハンナがどんなこかよくわかりました。(11歳)

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ドイツが、ユダヤ人に対して暴力などをしていたのは、知っていたが、こんなにひどくユダヤ人を差別していたとは、知りませんでした。しかし、この劇を見 て、ハンナがとてもかわいそうで、ユダヤ人のアンネ・フランクに似ているような感じもしました。この劇の良かった事は、過去と現在を一体化させた事によ り、過去の現実と石岡さんの感情などが、混じり合い、とても見ごたえが、あったように感じました。特に印象に残ったセリフは、「同じ人間なのに、差別され る」です。人間は、皆同じなのに、差別されたり、したりするのは、おかしいと思います。なのに、世界では、差別や紛争などが、現在起こっています。それら は、絶対に起こっては、いけないものだと、とても強く思います。この世界から、早く、差別などが無くなって欲しいと思います。 (高校生)

この劇を見て、一番強く感じたことは、ブレイディ一家の間にある強固な信頼関係でした。ユダヤ人であることから、友人と遊べなくなったり、両親と別れてしまっても常に明るく暮らしていて、収容所に入っても兄妹で互いを支え合っているのが凄いなと思いました。もし、自分があの環境に立たされたら、他の人に気をつかうのも、明るく暮らすのも無理だなと思いました。差別は、この話のように大きな枠の人種差別から身近な小さな違いからも生まれてしまいます。今でも、自分の苦手な性格をした人からは距離をおいてしまっています。これは、自分の中にその人を受け入れられない弱い自分がいるからだと思います。この弱さは、次第に大きくなって、やがては「いじめ」などにつながってしまうのだと思います。僕は、人種差別や戦争などの悲劇がこれ以上起きないように、一人一人のことを尊重できるような心を持てる人間になりたいです。 (高校生)

「ハンナのかばん」という作品は、かばんの中身ではなくて、そのかばん自体が大事な物だと分かりました。かばんにたくさんの思いが込められていると思うとすごく重いんだなと感じます。自分が何かしたわけでもないのに、だんだんと1人になっていくつらさ、悲しさ、でもそれをぶつける相手もいなくて誰にも分かってもらえなくて、そんなハンナの思いは私にはとても理解しきれない事だと思います。しかし、今回の演劇でハンナが伝えたかった思いをたくさんの人が繋いで、熱が伝わって、私にも何か得られたものがあったと思います。まだそれが何か具体的に示すのには時間がかかると思いますが、確かなものにする為にも今感じているこの気持ちを忘れない事が今現在私に出来る一番の事だと思います。ハンナの持ち前の明るさは私達の気持ちまで明るくしてくれて、ハンナの笑顔で自然な笑みが出て、ハンナの叫びで涙で感動して、まるでハンナと時間を共有しているみたいで忘れない時になりました。 (高校生)

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現代と戦争と時間が交差するので小学生(低学年)には理解が難しいのでは…と心配だったが、感情が入り込めてコミック版よりわかりやすかった。感想を何も語らなかったり、逆にわざとふざけてしまったり…そんな子どもの反応も一緒に観たからこそ受け止められるのではと感じた。親子で観る意味のある作品だと思った。(大人)

前半の幸せな家族の様子がとても楽しそうで、その後に起こる事を忘れてしまいそうだった。残酷な場面や映像は無くても、音の効果もあり心理的に怖くなった。差別の事よりも親子、家族の別れが辛く悲しく伝わった。子を残していく母の気持が切なく感じられた。(大人)

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知るというより、その状況におかれた人の気持ちが伝わる芝居だった。平土間の会場で、自分たちもユダヤ人になったような…差別されていく、世界が狭くなっていく怖さを感じることができた。(大人)

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