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ご 感 想

 

 
*笑いあり、涙あり、会場の雰囲気も含めて、とてもいい時間でした。私たちは「知る」ということを、どうしてこんなにも強く求めるのだろう。「わかる」ということは、頭のなかのことだけでなく、心がふるえ、体がゆすぶられる、喜びにあふれることと、大東文化大元学長の太田先生は書いていて、だから「知る」や「わかる」に生の本質があるんだなと。戦後、貧しくて働かなければならなかった子どもたちのために作られた夜間中学は、今は正解や競争ではない教育の本来の在り方を守る場所になっているのだと思います。
 嬉しくて、歌いだす。辛くて、踊り出す。ただ、その姿に心がふるえてしまいました。
 
 
 
*役者のお一人おひとりが生き生きしていて、自分も沖縄の夜間中学にいて話を聞いているような気持ちに自然となりました。
 
 
 
*最初は期待していなかったのですが、東京新聞の記事を読んで楽しみにして見ました。
 沖縄の戦争体験を改めて知り、それが今も続いており沖縄の人を苦しめている現実、私も80を過ぎましたが、いつまでも人生は勉強だと思います。
 
 
 
*このひたすら苦しく光の見えない世界で、人はなぜ生きようとするのか、なぜ生きながら学ぶことを求めるのか。誰と共にそうしたいと願うのか、この世界をどうしていきたいと思うのか。
 あまりに今の世界が残酷でつらくて、もう自分の目の前で世界を閉じてしまおうと何度思ったかしれないけれど、それよりもっと残酷でつらいことと向き合ってきたのにそうしていない人たちがいる。年齢や境遇にかかわらず。
 ずっと小さな部屋の中に閉じこもって、頭ばかり肥大していた私の頭をつかんで、光の差す窓へと向け替えてくれるようなそんな舞台でした。 
 
 
 
*沖縄の夜間中学校の話とだけしか知らずに観劇していたので、新説桃太郎の劇中劇には衝撃を受けました。日本軍やアメリカが沖縄の人にとってそう感じることに。たしかにそうですよね。他の人のこと、遠いところのこと、と思っていた自分がはずかしく、これは日本中の人に見てもらいたい作品だと思いました。それでものんびりとやさしくあたたかく明るくしているみなさんに泣きそうになりました。とても心にひびきました。生徒の皆さんが80代であることにもびっくり。私の母が80才なので、母にも教えます。母は鹿児島・鹿屋出身で特攻隊が飛び立った地。母からも教わってみようと思います。 
 
 
 
〈撮影:成毛彰浩〉
 
劇団銅鑼
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